茅場の仕事

平村教育委員会 「相倉の合掌造り」より

相倉の茅場は倉の上、サコ、ハサド、沼草嶺、角間、高坪、牧の平などにあった。
集落近くは桑畑が占めるから、茅場は山を超え谷を登る遠くにつくられる。耕作地にならないほどの急斜面だが、地盤が平均していて土質の良い土地である。
 倉の上、ハサド、サコ一帯は茅場で占めるが、ほかのところは点在する。谷あい斜面の下端は、なぎ桑畑、その上が茅場さらに薪切りのホエ場が峰へ向かって続くのが通例である。百姓持高に応じた土地割りで所有地が決められていて数箇所に分散して各自の茅場がある。


茅場の年間作業
茅場のしごとは春から秋へつづき、刈る、結ぶ、運ぶがあって、作業量は多い。


6・7月 育てる 草を刈り取る
藤を切り払う
10月下旬 刈る 茅を刈り倒す
天日で乾かす
結(ゆ)う 茅を束ねる
丸にして転がす
11月上旬 中下ろし 担ぎ出してニョウに積む
11月上旬  運ぶ  背中に担いで家の前に運ぶ
ニョウに積む
11月中旬 一部鉄索の利用もある


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