合掌造り関連用語

平村教育委員会 「相倉の合掌造り」より

ま行


言葉 分類 説明
マブシ 名称 蚕が糸を張るときの仕切りで藁や木で作ったもの。
マヤ 室名 二つに仕切られた土間で馬を囲った場所。平村では馬よりも牛を飼育していたので、ウシマヤという言葉を用いていた。
マヤニカイ 室名 マヤの上の中二階のこと。次男以下及び使用人などの寝処としても利用された。
マヤネドコ 室名 隠居所ともオバイの室ともいう。また次男夫婦の寝処でもある。便所に近く隠居所としては都合が良い。
マルオエ 状態 間取りがデエトオエに分化したのち、分化していないオエと区別するために派生した言葉。現実にはマルオエであるのに意識的にオエとウラノデエと区別の例がみられる。
ミズハリ 部材 茅葺屋根の棟を押さえ込む補助梁で、屋根面に串でさしたように貫通させ、轡藤で棟とを結ぶときのカンザシ。
ミンジャ 室名 語源からいけば水屋のこと。つい近年まで、五箇山では沢の水を鉛管や樋で主屋まで引き込み、水舟にうけていた。ミンジャは台所の機能のなかでも、流し台の役割
ムネガヤツツミ 作業 合掌屋根を両ヒラから葺きあげ棟を包み込む。押さえ茅とノタレ茅を使って丁寧に包み込む方法。
ムネワリ
(棟割り)
作業 合掌造り屋根の雪を下ろす作業で、中でも棟の雪を取り除く作業のことを棟割りという。
モッソ 部材 古い茅の中でもすすけた茅のこと。
モライギ 状態 家を建てるために木を貰うこと。



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